クリーニング日々日記

クリーニングブランドの日々の日記

栃木県日光市でクリーニング店を営み、そこで日々起こっていることを書き綴っております。.
 

カシミヤなどの高級獣毛衣料製品は、スレやすい

カシミヤは、カシミヤ山羊から取れた毛で、一頭から約200g前後しか取れず、

収穫も主に春の毛の生え代わりの時だけしか取れない高級繊維でした。

インド、ネパール、モンゴルなどから少量しか輸入されていなかった為、大変貴重で高価な素材でした。

ここ10年前ぐらいから、中国からの輸出量が増え、カシミヤ製品の価格が下がり大変購入しやすい

価格でカシミヤ製品が流通するようになりました。

その他に高級獣毛繊維としてアルパカ、アンゴラなどがあり最上級繊維と呼ばれるビキューナがあります。

羊毛などの繊維には、毛の芯に弾力がありますが、カシミヤなどの高級獣毛繊維には、コシが少なく柔らかい反面、型崩れしやすいシワになりやすい性質があります。その為耐久性も低く、ネクタイやマフラーなどこすれやすい繊維製品は、スレやすく型崩れしやすい。

獣毛繊維や天然繊維は、害虫やカビの大好物なので保管時には、防虫剤や通気性に気をつけましょう^^

加工製品は、耐久性が落ちています。

近年、ジーンズを中心に着古した感じやビンテージ加工と呼ばれる

古さ、擦り切れや破れ、を演出するダメージ加工など新しい衣類を

加工する事で古さや傷みを演出する方法が近年浸透してきました。

専門の加工業者が出来るほど、近年注目され市場も大きなものとなりました。

着古した感じ、スレや、破れをだすには、グラインダーと呼ばれる電動ヤスリを

使い、生地の表面をグラインダーでヤスリをかけ、染色のムラを演出したり、

酵素溶液と言って植物繊維を分解する酵素に衣類をひたし繊維の表面を溶かす

加工などがあります。

こういった加工を繊維に施すと、未加工の物にくらべ繊維、製品の耐久性は、

明らかに落ち、スレや引き裂きに弱くなっています。

後からの加工製品ですが耐久性が落ちていますので、お洗濯、着用には、

注意が必要になってくると思います。

ベッチン、ベロアー素材などの光沢生地, ベロアー生地ワンピースへの水汚れによる影響について

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ベロアー、ベッチン素材のような光沢がある生地の特徴として下記の

写真では、分かりづらいかもしれませんが、

生地の毛足が長く、水に濡れるとその長い毛足が寝て、光の加減で

光沢がでるベロアーが、毛足が寝ることで光沢が無くなり、濡れた

一部分だけ毛足が寝てしまう。

 

P1040634.1 

 

一度寝てしまうと二度と戻らないので、絶対に水分をベロアーの

生地に付けない事です。

 

P1040637.1

 

 処置としては、ベンジンやドライクリーニングなどの溶剤で

行うのが良いです。

お手入れ方法としてブラッシングをすると効果的です。

 


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明治時代に仕立てた羽織

数年前から古着物のリメイクが盛んに行われるようになり 、

タンスや倉などに眠っていた着物を洋服に変え今までと同じ生地なのに

まったく違う形に変身してしまいもう一度新しく楽しむ事が出来ます。

今やリメイク、リフォームは、産業にまでなってしまいました。

団塊の世代と呼ばれる方達が、どんどん定年退職になり残りの

人生をどう生きるか考えています。

今までよりは、時間が出来ます。

その定年退職された女性の方達を中心に古着物のリメイクは、盛んに

なっているように感じます。

P1040674

今回ご紹介する羽織になりますが、お客様のお母様が明治時代に

仕立てた羽織だそうです。

ご家族のみなさんで大切に保管しているようで、羽織の状態は

とても良い状態でした。

このような生地は、やはり最近は、あまり拝見する機会も少なくなりました。

首下の裏地に使われている生地が昔を感じます。

P1040679 P1040677

このような着物は、きっとリメイク職人さんは、欲しがる品物じゃないで

しょうか?きっと巾着やバックなどにするとすてきかもしれません。

アルパカ製品

 

  アルパカとは、繊維の一種で天然素材の一つです。アルパカとは、 ラクダ科の動物で、

アルパカは世界でもっとも優れた繊維であると謳われています。カシミアと並び称されるその

肌触りの良さ、ウールに比べて格段に暖かく、軽く、強い繊維。

直毛で毛足が長いため毛玉になりにくく保温力に優れているのが大きな特徴です。

 

P1040482.1               

アルパカはアンデスの山岳地帯に生息する動物で,その4000m地帯は夜間で氷点下18~20度まで

下がり、反対に日中は15~20度まで上がるという非常に温度差の激しいところです。

P1040481.1

その為、繁殖、飼育が難しくとても希少価値がある繊維です。

P1040487.1

ダウンジャンバーへのインクの汚れ 染抜き後・・・・・2

 

ダウンジャンバーへの主にインクの汚れがジッパー回り、背中に多く付着していました。

両腕の袖、両腕とも内側がすれた事による泥やほこりなどの汚れが多く付着していました。

 

 

p10305291

 

袖、前、にあったインクや泥汚れがきれいに落ちています。

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ダウンジャンバーへのインクの汚れ

 

ダウンジャンバーにインクをかぶってしまい、とても暗い様子で、先日お客様が

来店されました。

 

p1030494

 

 

p1030512

 

 

上の写真の袖汚れは、使用による汚れと、こすれによる汚れです。

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p1030505

 

 


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お客様からのQ&A  上下そろっているものは、一緒に出した方が良いですか?

 

はい! そろって出される事をおすすめします。

特に色の濃い物の場合、洗う回数が上下大きく変わってくると、洗う事で起こる

風合いの劣化で、回数が多い衣類が徐々に色がさめてきます。

 

似た質問も紹介します。

 

Q・・・・・・

スーツを着ようと思ったら、スカートの色が薄くなっているんだけど、

今利用しているクリーニング店に原因があるんでしょうか?

 

A・・・・・・

上着は、今まで着る事が無く、今回初めて出しました。

スカートは、ここ数年ずっとクリーニング店を利用していました。

上着とスカートの洗う回数が大きく変わるとこのように色がさめ上下違うものになってしまうので、

極力、合わせて洗うようにしましょう。

 


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カーデガンの色焼け

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割と一般的に家庭での繊維や衣類での事故で多いと思われる一つとして繊維の色焼け

 

では、無いでしょうか?

年々紫外線の量も増え衣類ばかりでは、無く、紫外線があたるすべての物に影響がでやすくなっています。

天然繊維の製品のものは、紫外線で焼けやすいので気お付けましょう!

毛布や布団を天日干ししていて、あまり水洗いをした事が無いと言う場合。

ずっと天日干しをしていた毛布を水洗いすると紫外線で縫い糸がきれて洗濯機のなかで毛布が

分解してしてしまう事があるので気お付けましょう。

 

 


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お祭り用 白着物 上下・・・・・2

 

 

前回の「お祭り用 白着物 上下・・・・・・1」 の続きになります。

前回は、ハカマに山車に使われているグリス〔油〕が広範囲に付着している写真でした。

 

下記の写真は、前処理(染抜き)をしてから本洗いをして乾燥後の写真1です。

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下記の写真は、前処理(染抜き)をしてから本洗いをして乾燥後の写真2です。

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下記の写真は、前処理(染抜き)をしてから本洗いをして乾燥後の写真3です。

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前処理でグリスによる油汚れを部分的に落とし、本洗いで全体的な汚れを落としました。

この方法は、家庭洗濯でも是非行ってほしい方法です。

洗濯物を洗濯機に入れ、そのまま洗剤を入れて洗濯機をまわしても

汚れは、落ちません。

洗濯機で洗う前に汚れがひどいもの、シミが着いている物は、別に仕分けといて、

部分的に汚れを落としてから洗濯機に入れると簡単に落ちます。

 

 


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