クリーニング日々日記

クリーニングブランドの日々の日記

栃木県日光市でクリーニング店を営み、そこで日々起こっていることを書き綴っております。.
 

ボタンの保護方法の紹介

クリーニング店にYシャツなどを出してボタンが欠けた、無かったなんて言う経験をされている方は、

多いと思います。

Yシャツ、女性用ブラウスも使用されているボタンで、「貝ボタン」と呼ばれるボタンがあります。
見た目も良く多く採用されていますが、一番の問題は、耐久性がすごく低いです。

Yシャツに多く使われている厚いボタン、女性用で多く採用されている薄めのボタン
は、どちらも耐久性が低くすぐ割れてしまいます。

耐久性があるないを判断する事は、難しいのでお気に入りのボタンの場合クリーニング店を利用する時は、
すべてのボタンを外して頂きクリーニング店を利用して頂くのが、良いのですが現実的では無いのが正直な
ところだと思います。

現在、Yシャツの量販店が貝ボタンを付けた格安のYシャツの販売を開始しました。

トラブルを起こさない為には、利用する側もある程度の知識をもって自衛することも
必要かもしれません。

 

下記の写真は、当店でボタンの保護に使っている保護材です。
何種類かあり大きさに合わせて使い分けています。

 

 

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下記の保護材は、コートなどに使われている大きいボタン用の保護材です。

 

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下記の保護材は、ジャケットやハーフコートなどに使われているボタンに
使うことが多い保護材です。

 

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下記の写真は、一般的なアルミホイルです。
小さいボタンは、アルミホイルを巻いて保護します。

 

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珍しい洋服・・・・・トンビ(インパネスコート)

 

 

 

 

 

トンビ

 

 

 

あまり見かけない珍しいコートを預からせて頂いたのでここで紹介したいと思います。

預からせて頂いた物はお客様(2012年現在で86歳)のお父様、お祖父様が着られていた
(明治時代あたりに仕立てた)品物。

長い間収納されていたので若干のカビがあったのですが虫に食われる事無く
綺麗な状態でした。

仕立てたコートで、今の生地とはまた違った良さを感じるすばらしいコートです。

 

 

 

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日本だとトンビと言う名前で呼ばれることが多いようですが正式にはインバネスコートといいます。
一番の特徴は、ケープが付いている事でこの形の、袖の無い物が原型になります。


スコットランド由来のコートで、日本には明治時代初頭に伝わり明治40年頃から広く流行した
ようです。
当時は、和服の上に着る事が多く、このタイプの他に袖付きの物も多くあります。

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丈が長いコートに、ケープを合わせたデザインを持つ。コート部分は袖のあるものと、無いものがある。
ケープの長さは、袖無しの場合は手首程度までの丈の物が多く、袖のある場合は肘~手首程度の
範囲の丈の物が多い。ケープは取り外しが出来る物と出来ない物があり、袖無しの物は取り外せない
場合が多い。 ケープの背中部分がコートの背中部分と一体化している物もある。

スコットランドインヴァネス地方で生まれたとされているためこう呼ばれている。雨天など過酷な気象
でもバグパイプ(スコットランドの楽器)を守り・演奏するのに作成されたといわれている。

鹿撃ち帽、パイプと合わせた姿は、シャーロック・ホームズのトレードマークとして知られている。
ただし、この姿で居る描写は原作の中ではされておらず、挿絵や映像作品などから二次的に出来
上がった姿である。

シャーロック・ホームズのインバネスコートのいでたちは、作者サー・アーサー・コナン・ドイルがスコットランド
エディンバラ出身であった事に関係があるものと思われる。

映画監督の伊丹十三は「着物にインバネスってのは、ライスカレー福神漬け、と同じように
和洋折衷大成功の一例である」と語っている。
(ウィキペディア参照)

 

 

 

 

 

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ウールジャケットかけはぎ修理・・・・・①

 

 

先日お客様から修理の依頼を頂きジャケットをかけはぎ修理に出すためお預かりしてきたジャケットです。

 

 

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元側の生地の繊維と共布の繊維をほどき縫い合わせる修理法で、1cm四方で6,7千円になります。

無地の生地だと縫い合わせた箇所がめだつ場合が多いですがストライプ柄や今回のような柄が入っていると

目立ちにくくなります。

 

 

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お宮参り用のお着物

 

 

HPを見て頂いたと言う事でクリーニングブランドのお店があるのが、栃木県日光市。

お客様は、30キロほど離れた宇都宮市からご来店頂きました。

 

とても良い生地で仕立ても良いお着物でした。

管理も良かったせいか古いシミや汚れもなく大変きれいなお着物でした。

 

赤ちゃん用の産着がかわいらしく懐かしかったです。

 

 

 

 

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女性物の上着の虫食い穴と引っかき傷・・・・(かけはぎ修理前)

お客様から問い合わせを頂きました。

長期にわたりクローゼットに収納していて、久しぶりに出してきたら虫に食べられてしまい、着用先でひっかけ傷を付けてしまったので、何とか補修出来ないかとの内容でした。

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P1080095

今回の上着の場合、共布が小さいため、かけはぎに必要な分の生地に足りなかったです。

そう言う場合は、裏側の生地から取って使います。

今回の品物が上着ですが、念のため、パンツも預け共布がとれるようにしました。

刺繍を外してほしいとのお問い合わせ・・・・2(作業後)

前回の1からの続きになりますが、下記の写真が刺繍を外し終わった状態になります。

刺繍糸を一つ一つ外していく作業になりますが、ミシンで刺繍を入れた時の針穴とその時のささくれは、
残ってしまいたすね。

今回作業をしてみて、刺繍のずれを予防する為に接着剤が付いていてこれを取るのが予想外でした。。

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接着剤もだいたいは、取れたので写真で見るかぎりあまり目立たないと思います。

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今回の「刺繍を外す」と言うお問い合わせは、初の事だったので戸惑いもありましたが、

問題なく刺繍も外れ、お客様も大変喜んで頂けたみたなので、ほっとしております。

子供用ツーピースの上着に食べこぼしのシミ(作業後)・・・2

 

 

 

予定通り、油の汚れを取る処置をしたところ簡単に除去する事が出来ました。

 

汚れが付いて早い段階でお品物をお預かりする事が出来たのが一番良かったと思います。

 

付いたばかりの油性(油系の汚れやシミ)は、早ければ早いほど汚れやシミは、取り除きやすいです。

 

時間が経ってしまうと、油が酸化して黄色く変色したり、水溶性の汚れやシミは、繊維を着色してしまったりします。

 

 

 

 

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処置部分が濡れていて和ジミのようにみえますね。

ここを専用の機械で専用の水を使いすすぎ、水分を取り除いてから丸洗いをします。

ブランドバック・・・・専用バックでお返し致してます。

布製、革製、ブランドバックのクリーニングの需要が年々増えて来ました。

当店では、外部の専門業者に外注していますが、その外注先で、バック類の返却時に専用バックで返却するサービスを始めました。

ブランドバック 2

ブランドバック バック

通気性のあるバックなので「袋から出して陰干し」などしなくてもそのまま収納して頂けます。

ですが、収納して何年もしまったままは、良くないので、年に一度は、湿度をチェックして冬の時期に陰干しをしましょう。

冬の時期に陰干しするのは、年間で一番湿度が下がる時期なので、日本では、むかしから1月2月ごろに着物を陰干しする風習があります。

東京からシルク製毛布

先日,東京にお住まいの方から問い合わせのお電話を頂きました。

お問い合わせの内容ですが、普段着は、某有名クリーニング店を利用しているが、とても思い入れがあるシルク製の毛布を出すには、不安で、安心して利用できるクリーニング店を探している

と言うお電話でした。

とても高価な毛布と言う事で最初にお断りさせて頂きましたが、お客様の想い入れを聞いているうちに「当店で本当によろしいのでしょうか?」と聞き了解を得て引き受ける事になりました。

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当店のホームページを公開してから7年目に入りましたが、当初も現在もありますが、「インターネットでクリーニングに利用するなんて出来るわけない」「クリーニングでインターネットを利用できるのは、10年先だ」と

言われて来ましたが、もちろん公開前から私は、インターネットに可能性を感じ取り組んで、続けています。

公開当初、特殊技術、(一般的にクリーニング業界だとシミ抜き、布団クリーニング、毛皮、革製クリーニング、着物など)がないとネットを使って全国からクリーニング通販は、出来ないんじゃないか?と

思っていました。

徐々に特殊技術以外で注文を取れると感じて続けて来ましたが、今回のシルク製の毛布の仕事を受けさせて頂いた事で沢山の事に気づかせて頂けた、気がします。

「安心してクリーニングを出したい、利用したいと願うお客様がいる」と言う事に気づかせて頂けたので、これからも「安心して利用して頂けるクリーニング店」になれるように努力を続けて情報も発信して行きたいと思います。

本革とバックスキンのリバーシブルジャンバー

先日、お客様からお預かりさせて頂いた表革と裏革のリバーシブルジャンバーです。

写真が無いんですが、同じお客様からこのリバーシブルジャンバーと同じで裏革にプリントが付いている物もお預かりしたんですが、劣化が進んでいた為、お返し致しました。

今回のジャンバーも牛を使った革なんですが、表革から色が出る恐れがあり、お客様に確認した所作業に入るのは、見合わせるとの事で作業に入らずお客様に返却する事になりました。

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価格の安い裏革(バックスキン)のジャンバーだと豚の皮を使うのが多いです。

豚革のバックスキンは、毛穴が大きく目立ちやすいデメリットがあります。

表革のクリーニングは、修正や色を入れたりと可能ですが、裏革の修正は、難しく洗えない物が多いです。

製品の販売員は、バックスキンの管理が難しい事は、教えては、くれないので、購入後クリーニングするのが難しい事を覚えて頂くと後悔がないお買い物が出来ると思います。