クリーニング日々日記

クリーニングブランドの日々の日記

栃木県日光市でクリーニング店を営み、そこで日々起こっていることを書き綴っております。.
 

ボタンの保護方法の紹介

クリーニング店にYシャツなどを出してボタンが欠けた、無かったなんて言う経験をされている方は、

多いと思います。

Yシャツ、女性用ブラウスも使用されているボタンで、「貝ボタン」と呼ばれるボタンがあります。
見た目も良く多く採用されていますが、一番の問題は、耐久性がすごく低いです。

Yシャツに多く使われている厚いボタン、女性用で多く採用されている薄めのボタン
は、どちらも耐久性が低くすぐ割れてしまいます。

耐久性があるないを判断する事は、難しいのでお気に入りのボタンの場合クリーニング店を利用する時は、
すべてのボタンを外して頂きクリーニング店を利用して頂くのが、良いのですが現実的では無いのが正直な
ところだと思います。

現在、Yシャツの量販店が貝ボタンを付けた格安のYシャツの販売を開始しました。

トラブルを起こさない為には、利用する側もある程度の知識をもって自衛することも
必要かもしれません。

 

下記の写真は、当店でボタンの保護に使っている保護材です。
何種類かあり大きさに合わせて使い分けています。

 

 

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下記の保護材は、コートなどに使われている大きいボタン用の保護材です。

 

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下記の保護材は、ジャケットやハーフコートなどに使われているボタンに
使うことが多い保護材です。

 

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下記の写真は、一般的なアルミホイルです。
小さいボタンは、アルミホイルを巻いて保護します。

 

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現在、猛威を振るっているノロウイルス。

 

 

新聞、アプリ、ニュース番組どこでもノロウィルスが原因で食虫毒が発生している事を報じています。

 

番組を見ていると、対処方法などを紹介していますが、アルコール消毒は、インフルエンザに効くけどノロウィルスには、効かないのは、知りませんでした。

ノロウィルスに効く殺菌方法が、次亜塩素酸漂白剤を50倍〜100倍に薄めた溶液を嘔吐したところや拭き取ったクッキングペーパーに吹き付けて除菌すると

効果的なようです。

 

一般的に次亜塩素酸漂白剤ってなんだろう?どんな漂白剤なんだろう?と疑問になるな〜と思ったのでここで説明したいと思います。

 

わかりやすく説明すると次亜塩素酸漂白剤と酸素系漂白剤の二つの漂白剤があり、
下記などの次亜塩素酸漂白剤がお勝手、台所用漂白剤としてホームセンターなどで販売されている漂白剤です。

 

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下記などの酸素系漂白剤が、洗濯洗剤で使う漂白剤です。

 

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分かりやすく説明すると上記のような形になりますが、あくまでも大雑把な解釈になりますので、きちんと裏の成分表などを良くみて確認しましょう?

 

 

 

 

 

 

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スキーウエアー リフト利用時に機械の油らしきものがついてしまったとの事でお預かり。

 

スキーウエアーの上下セットです。

ズボンのポケットやスレ汚れなどが多かったです。

 

 

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ズボンの左足の膝あたりに油が付着しています。

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いつもお客様にお伝えする事なんですが、油汚れに水を付けると汚れの落ちが悪くなります。

今回は、あまり自宅洗濯する物では、ないので洗濯は、ありませんでしたが、

一般的な洋服に油ジミを付けた場合は、水で洗い流そうとしたい心理が働き処理をしてしまう場合があります。

ですが、クリーニング店を利用する場合、油シミは、何もしない状態であずけて頂けたほうが簡単に落ちますので、よろしくお願い致します。

 

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水溶性の汚れの場合は、繊維に浸透してしまうので、前処理が必要です。

インクが付いたズボン (処理後)

水性のクレヨンとの事でしたが、油性の処理から始め全体的に油よごれやほこり、泥汚れなどがあったので、油性処理でだいたい落としてから、水性処理をしました。

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クレヨンは、無事落ちました。

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ズボンに落書きされたとお客様は、ショックを受けておられましたが、
クリーニング後の状態を見て満足して頂けたようでした。

品物を汚してしまった場合、「何をつけてしまったのか?」
が分かると大変落としやすくなりますが、
結構何を付けたか忘れがちです。

そんな時、私に仕事を教えてくれた先輩が教えてくれた事があります。

お客様が何で汚したか忘れてしまった時は、

どこに行ったのか?

何をしてたのか?

何を食べていたのか?

でだいたいの見当がつくと教えて頂きました。

注意が必要な布団製品

量販店、代理店か、デパートなどからの購入が多いと思います。

10年以上経つかと思いますが、メーカーが製造、販売、クリーニングを一連で行うメーカーがちょこちょこ出てきています。

一連で作業を行うメーカーの製品は、特殊品、粗悪品が多い場合があります。

今までも、多数のメーカーの一連の業務をメーカーで行っている商品をお預かりしてきました。どの品物も購入から最初の数年(期間は、品物によります)は、問題無く処理出来ますが、年数が経つにつれて不具合が生じる可能性が高くなります。

先日、丸※真綿製のムートンを使った絨毯をお客様からお預かりしました。

お客様から「丸※真※さんのクリーニングを利用していましたが、お店が遠く不便なので、自宅から近くで利用できるクリーニンング店を探してました」と来店されました。

詳しくお話しを聞いていると価格が高めなので出来るだけ安い所をさがしていると言う事で、当店で契約している布団専門店に見積もりを取ってもらい当店でお預かりする事となりました。

布団業者からの説明によると何頭もの毛皮を張り合わせたムートンで質は、悪いとの事でした。

最近同じような理由で「丸※真※さんの」と敷き布団をお預かりしました。

強めな営業でどしどし売り込みに来ている噂は、多々聞きますので注意が必要かと思います。

汚れによる日焼けの例

下記の写真は、綿100%のスーツです。

着用後、日の当らない部屋に長期間下げて保管していたら、このように色が抜けてしまったようです。

色抜けがひどい個所は、太もも周辺とズボンのポケット部分です。

一般的に色が抜けたとお客様から相談を受けると、直射日光の影響からの日焼けが多いのですが、今回の場合は、日に当たらない場所に保管しての変色です。

写真からだと色が抜けているように見えますが、汗による焼けと判断しました。

一番上の上着とズボンが載っている写真ですが、スーツの元の色自体がうすい感じで、
焼けると色が抜けたように見えるようです。

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色が抜けてしまった品物は、着物ですと染め直しが可能ですが洋服の染め直しは、難しく
染め直しは、難しいのが現状だと思います。

羽織の 水ジミ

黒の羽織に食べこぼしをしてしまって、そのまま保管してしまったと言う、羽織をお預かり致しました。

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肩の部分と襟の下、脇と広範囲にわたって、水溶性の汚れが付いています。

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丸洗いすると水の和ジミは、消えきれいになります。

染みを部分的に抜いて、「丸洗いは、やらないで」とたまに言われますが、

あまりお勧め致しません。

和ジミが残りやすくきれいになりにくいからです。

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子供用羽織の食べこぼしの汚れ

小さい男のお子さん用の羽織です。

素材は、ポリエステルで、汚れは、おかしの食べこぼしのようでした。

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油性処理した後、水性の処理剤で軽くつけるだけで良く落ちて行きました。

素材がポリエステルだったので、繊維にしみこまず、浮いていたため落としやすかったと思います。

シルクやウールなどの天然繊維のお着物類だと、このようには、行きません。

何か「はねてしまった」「こぼしてしまった」

時は、乾いたタオルやハンカチテーブルナプキンでまず、こすらず上から押して汚れをタオルなどに移しましょう。

その時、乾いたタオルなどではさむようにして、汚れを移すとなお良いです。

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このように化学繊維だとわりと落としやすいです。

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本革とバックスキンのリバーシブルジャンバー

先日、お客様からお預かりさせて頂いた表革と裏革のリバーシブルジャンバーです。

写真が無いんですが、同じお客様からこのリバーシブルジャンバーと同じで裏革にプリントが付いている物もお預かりしたんですが、劣化が進んでいた為、お返し致しました。

今回のジャンバーも牛を使った革なんですが、表革から色が出る恐れがあり、お客様に確認した所作業に入るのは、見合わせるとの事で作業に入らずお客様に返却する事になりました。

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価格の安い裏革(バックスキン)のジャンバーだと豚の皮を使うのが多いです。

豚革のバックスキンは、毛穴が大きく目立ちやすいデメリットがあります。

表革のクリーニングは、修正や色を入れたりと可能ですが、裏革の修正は、難しく洗えない物が多いです。

製品の販売員は、バックスキンの管理が難しい事は、教えては、くれないので、購入後クリーニングするのが難しい事を覚えて頂くと後悔がないお買い物が出来ると思います。

モンクレール&ギャルソンのコラボダウンジャンバー

昨年から題名にあるように有名なモンクレールとコムデギャルソンがコラボレーションして

作ったダウンジャンバー高価でクリーニング店が「保証書が無いと預かれない」

当店に来ている革屋さんも

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裏地がナイロンで経年劣化すると剥がれるので、預かれないと言って、どこの業者も

上記の写真のジャンバーを預からないようだ。

上の写真のジャンバーを当店に持ち込んでくれたお客様は、当店で7件目のクリーニング店で、どうしても洗ってほしいとの事だったので、経年劣化は、3年から劣化するので、今年買ったばかりと言う事もあり、お客様に万が一剥がれてもしまっても大丈夫かを?を確認し、了解を得て洗わせてもらうことになった。

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肩まわりに牛皮が使ってあるが、加工がされてあり、ドライクリーニングしても問題は、なかった。

今年の革製品、毛皮製品の返品率が高くて、革屋さんもお客様からのクリームを防ぐ為に無理をせづ洗わないので、返品が多い。