クリーニング日々日記

クリーニングブランドの日々の日記

栃木県日光市でクリーニング店を営み、そこで日々起こっていることを書き綴っております。.
 

ボタンの保護方法の紹介

クリーニング店にYシャツなどを出してボタンが欠けた、無かったなんて言う経験をされている方は、

多いと思います。

Yシャツ、女性用ブラウスも使用されているボタンで、「貝ボタン」と呼ばれるボタンがあります。
見た目も良く多く採用されていますが、一番の問題は、耐久性がすごく低いです。

Yシャツに多く使われている厚いボタン、女性用で多く採用されている薄めのボタン
は、どちらも耐久性が低くすぐ割れてしまいます。

耐久性があるないを判断する事は、難しいのでお気に入りのボタンの場合クリーニング店を利用する時は、
すべてのボタンを外して頂きクリーニング店を利用して頂くのが、良いのですが現実的では無いのが正直な
ところだと思います。

現在、Yシャツの量販店が貝ボタンを付けた格安のYシャツの販売を開始しました。

トラブルを起こさない為には、利用する側もある程度の知識をもって自衛することも
必要かもしれません。

 

下記の写真は、当店でボタンの保護に使っている保護材です。
何種類かあり大きさに合わせて使い分けています。

 

 

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下記の保護材は、コートなどに使われている大きいボタン用の保護材です。

 

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下記の保護材は、ジャケットやハーフコートなどに使われているボタンに
使うことが多い保護材です。

 

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下記の写真は、一般的なアルミホイルです。
小さいボタンは、アルミホイルを巻いて保護します。

 

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貝ボタンとカゼイン樹脂(牛乳が原料)ボタン

スーツやコートなど西洋の衣類が日本に普及し始めたのは、明治時代からです。

西洋衣類を普及し始めた明治初期の頃は、身分の高い方達しか着れず、なかなか一般市民には、

手が届かない物でした。

ですが、次第に上着やコート、ハットなど一般市民にも手の届く価格で普及し始めます。

 

スーツや上着に使われていたボタンの材料は貝、水牛、馬蹄、牛骨、金属で、少し遅れて登場した

タグアヤシの実を材料にしたナットボタンなど天然素材が主流でしたが、当時でも高価な材料ばかりで、

一般市民が手の届く価格ではなく、洋服が買えませんでした。

そこで、もう少し安くスーツを作れないのかと、代用されたのがカゼイン樹脂です。

 カゼイン(casein乾酪素)とは、人や牛、羊などの乳に含まれるたんぱく質のこと。

牛乳からできた『カゼイン』に『ホルムアルデヒド』を加えてつくった『カゼイン樹脂』は

乳白色の光沢があり、ウールの風合いにもマッチして加工や着色がとても簡単。

ボタンの実用面から求められる耐衝撃性、耐薬品性などの各条件を全て

満たすなど、ボタン素材として優れた特質を持っています。

当初は、象牙の代用品として印鑑やピアノの鍵盤などに利用さ れていたものでしたが、

ボタンの製造にも応用され近年では、その80%がボタン用として製造、販売されているそうです。


 

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