クリーニング日々日記

クリーニングブランドの日々の日記

栃木県日光市でクリーニング店を営み、そこで日々起こっていることを書き綴っております。.
 





モンクレール&ギャルソンのコラボダウンジャンバー

昨年から題名にあるように有名なモンクレールとコムデギャルソンがコラボレーションして

作ったダウンジャンバー高価でクリーニング店が「保証書が無いと預かれない」

当店に来ている革屋さんも

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裏地がナイロンで経年劣化すると剥がれるので、預かれないと言って、どこの業者も

上記の写真のジャンバーを預からないようだ。

上の写真のジャンバーを当店に持ち込んでくれたお客様は、当店で7件目のクリーニング店で、どうしても洗ってほしいとの事だったので、経年劣化は、3年から劣化するので、今年買ったばかりと言う事もあり、お客様に万が一剥がれてもしまっても大丈夫かを?を確認し、了解を得て洗わせてもらうことになった。

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肩まわりに牛皮が使ってあるが、加工がされてあり、ドライクリーニングしても問題は、なかった。

今年の革製品、毛皮製品の返品率が高くて、革屋さんもお客様からのクリームを防ぐ為に無理をせづ洗わないので、返品が多い。

動物製ファーの取り扱いについて

ファーが付くジャンバーやコートが多く店頭にならび皆さんも1着2着は、お持ちかと思います。

10年前あたりから、フェイクファー(アクリル、ポリエステル製など)の流通量が増え、ファー付きの製品の流通量が多くなったと思います。

フェイクファーは、材質がアクリルやポリエステル製が多いので、品物にもよりますが、家庭で洗濯も可能だと思います。

動物製ファー(キツネ、ウサギなど)がありますが、当店では、毛皮、革製の製品は、革専門クリーニング店に外注しています。

下記のファーで¥3675になります。

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下記の写真のような箱にお入れしてお返し致します。

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お手入れ方法として、ベビーパウダーを少量付けブラッシングして頂くだけで、質感が変わります。

毛皮、革製品は、生きていますので、湿度に気お付けて頂きたい。

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クリーニング店の関係者が言う事では、無いかもしれませんが正直、ファーが酷く汚れる事は、あまりないのが現状だと思います。

私が店頭、営業中にお客様からお預かりする時、「ジャンバーやコートに付いているから一緒に・・・」と言うのがほとんどで、

フードについているのが多いので酷く汚れる事もないので、動物製ファーの場合、お客様にファーを外しジャンバーを当店でクリーニング

してからファーをつけてお返ししますがどうしますか??と確認を取ります。

酷く汚れていなければ、お客様に確認するようにしています。

羽布団の粗悪品が出回る

 

 

羽毛布団の粗悪品が出回っています。
フェザー(骨の部分がある)を多く使い、コストを落としているお布団。
お布団にフェザーを多く使うと、フェザーに付いている骨の部分が
丸洗いをした時に、表地を破ってしまう恐れがあります。

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羽毛布団は、基本が四つの層に分かれていて、層を作るため
縫い合わせてあるのが一般的ですが、最近紙を接着剤で生地に
接着して層を作っている羽毛布団が出回っています。                              

紙を接着剤で生地に付けている為、使用しているだけでも剥がれていき丸洗いした時に仕切りをしていた紙が剥がれ一層にまとまり中のダウンがよります。

生地の弱いものフェザーが多く入っている物には、注意が必要です。
中の層に関しては、判別するのが難しいので信用が出来る販売店、
保障が利くかを確認しましょう。

現在は、全国の布団業者内で情報が共有されているので、だいたいの布団クリーニング業者は、認知していると思います。

当店で確認した物は、有名デパートで購入した物でした。

問い合わせ先に電話した所、その電話番号は、使われて居ませんでした。

大概の悪徳業者は、ある程度販売すると連絡先を変えたり、
事務所を移転したりと、連絡を取れる手段を無くしてきますので、
お客様の負担になる場合がほとんどです。
そうならないよう購入される前に一度よく見て、安心できる業者なのか、
信用が置けるのか確認をしましょう^^

 

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ダウンジャンバー付属ファーの取り扱いについて

ダウンジャンバー、ダウンコートなどに下記の写真のようにフードに

ファーが付いているコートをみなさん数着もっているかと思います。

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ファーは、天然の毛と革で作られている物と、人工的に作られている

(フェイクファー)などがあります。

下記の写真にある品質表示には、毛皮・ラビット と表示があります。

一般的に最近多く流通しているファーとして多いのが

ラビット(うさぎ)、ラクーン(たぬき)だと思います。

ダウンジャンバーなど、ファー付きのジャンバー、コート類をクリーニング店に出す時、一般的には、一般クリーニング店、革クリーニング店、布団クリーニング店と専門で分かれているので、お客様が利用しやすい一般クリーニング店の取次店を利用されると思います。

そうすると、ジャンバー、コートは、クリーニング店で処理出来ますが、ファーの部分は、革専門のクリーニング店にクリーニング店が出します。

当店では、ファーがあまり汚れていなく、お客様もファーのクリーニングを望まない場合は、ファーが付いたままお預かりして、ファーをはずしてからジャンバーを洗い、仕上げの時にファーをつけて包装してお客様に返却するようにしています。

ファーに限らず付属品(ベルト、ファーなど)は、外さず付けたままクリーニング店を利用すると紛失する原因を減らせます。

つけたり外したりしていると家にあるのか?クリーニング店にあるのかと分からなくなりやすいからです。

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カシミヤなどの高級獣毛衣料製品は、スレやすい

カシミヤは、カシミヤ山羊から取れた毛で、一頭から約200g前後しか取れず、

収穫も主に春の毛の生え代わりの時だけしか取れない高級繊維でした。

インド、ネパール、モンゴルなどから少量しか輸入されていなかった為、大変貴重で高価な素材でした。

ここ10年前ぐらいから、中国からの輸出量が増え、カシミヤ製品の価格が下がり大変購入しやすい

価格でカシミヤ製品が流通するようになりました。

その他に高級獣毛繊維としてアルパカ、アンゴラなどがあり最上級繊維と呼ばれるビキューナがあります。

羊毛などの繊維には、毛の芯に弾力がありますが、カシミヤなどの高級獣毛繊維には、コシが少なく柔らかい反面、型崩れしやすいシワになりやすい性質があります。その為耐久性も低く、ネクタイやマフラーなどこすれやすい繊維製品は、スレやすく型崩れしやすい。

獣毛繊維や天然繊維は、害虫やカビの大好物なので保管時には、防虫剤や通気性に気をつけましょう^^

加工製品は、耐久性が落ちています。

近年、ジーンズを中心に着古した感じやビンテージ加工と呼ばれる

古さ、擦り切れや破れ、を演出するダメージ加工など新しい衣類を

加工する事で古さや傷みを演出する方法が近年浸透してきました。

専門の加工業者が出来るほど、近年注目され市場も大きなものとなりました。

着古した感じ、スレや、破れをだすには、グラインダーと呼ばれる電動ヤスリを

使い、生地の表面をグラインダーでヤスリをかけ、染色のムラを演出したり、

酵素溶液と言って植物繊維を分解する酵素に衣類をひたし繊維の表面を溶かす

加工などがあります。

こういった加工を繊維に施すと、未加工の物にくらべ繊維、製品の耐久性は、

明らかに落ち、スレや引き裂きに弱くなっています。

後からの加工製品ですが耐久性が落ちていますので、お洗濯、着用には、

注意が必要になってくると思います。

明けましておめでとうございます

Posted by: | Posted in: 日々日記

昨年は、原油高騰から仕入れ値、燃料費の高騰でクリーニング業界も

大きく揺れた一年でした。

 

当店「クリーニングブランド」も8年目を向かえ、

HP「洗濯専門店・クリーニングブランド」も6年目、

ブログも多々のリニューアルをしながら5年目を向かえました。

 

「クリーニング日々日記」もクリーニングの情報に特化するように、

クリーニング、衣類関係では、無いものを整理しながら質の高い

情報を発信出来るよう努力して行きますので、応援宜しくお願い致します。

ベッチン、ベロアー素材などの光沢生地, ベロアー生地ワンピースへの水汚れによる影響について

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ベロアー、ベッチン素材のような光沢がある生地の特徴として下記の

写真では、分かりづらいかもしれませんが、

生地の毛足が長く、水に濡れるとその長い毛足が寝て、光の加減で

光沢がでるベロアーが、毛足が寝ることで光沢が無くなり、濡れた

一部分だけ毛足が寝てしまう。

 

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一度寝てしまうと二度と戻らないので、絶対に水分をベロアーの

生地に付けない事です。

 

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 処置としては、ベンジンやドライクリーニングなどの溶剤で

行うのが良いです。

お手入れ方法としてブラッシングをすると効果的です。

 


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明治時代に仕立てた羽織

数年前から古着物のリメイクが盛んに行われるようになり 、

タンスや倉などに眠っていた着物を洋服に変え今までと同じ生地なのに

まったく違う形に変身してしまいもう一度新しく楽しむ事が出来ます。

今やリメイク、リフォームは、産業にまでなってしまいました。

団塊の世代と呼ばれる方達が、どんどん定年退職になり残りの

人生をどう生きるか考えています。

今までよりは、時間が出来ます。

その定年退職された女性の方達を中心に古着物のリメイクは、盛んに

なっているように感じます。

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今回ご紹介する羽織になりますが、お客様のお母様が明治時代に

仕立てた羽織だそうです。

ご家族のみなさんで大切に保管しているようで、羽織の状態は

とても良い状態でした。

このような生地は、やはり最近は、あまり拝見する機会も少なくなりました。

首下の裏地に使われている生地が昔を感じます。

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このような着物は、きっとリメイク職人さんは、欲しがる品物じゃないで

しょうか?きっと巾着やバックなどにするとすてきかもしれません。

ケチャップを付け家で水洗いをしたが落ちなかったTシャツの染抜き事例

 

 

 本日、来店されたお客様の品物です。

ケチャップをこぼしてしまい、家で水洗いをしたが落ちず、

汚れが目立つので染抜き依頼の為、当店に来店して頂きました。

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ケチャップの場合、色素の油が主な汚れになります。

家庭で洗濯する際、業界用語で前処理と言って

その名の通り本洗いを行うまえに部分的な汚れを落とす

作業をしてから、本洗いを行うときれいに落ちます。

 

家庭洗濯で問題なのは、油汚れだと思います。

最近、染抜き王子、とか洗濯王子など言われる

業界人のマスメディアへの露出が増え、その中で

油汚れには、化粧品のクレンジングを使った汚れ落とし

を紹介したりしています。

油汚れを水で落とそうとしても落ちません。

食器用洗剤を少量使うのも油を落とすこつです。

すすぎは、丁寧におこないましょう!!

 

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脱線しましたが、今回の品物の状態が、一度洗ってしまい、半渇き

の状態での持ち込みでした。

染抜き剤を使っても難しいと判断し、部分的漂白をする事にしました。

 

ほとんど分からないぐらいまで落とす事が出来たと思います。

うすくですが色素が残ってしまいましたが、生地を傷めてしまうのと

Tシャツが薄い黄色をしていたのでむらになる前でやめました。