クリーニング日々日記

クリーニングブランドの日々の日記

栃木県日光市でクリーニング店を営み、そこで日々起こっていることを書き綴っております。.
 

刺繍を外してほしいとのお問い合わせ・・・・2(作業後)

前回の1からの続きになりますが、下記の写真が刺繍を外し終わった状態になります。

刺繍糸を一つ一つ外していく作業になりますが、ミシンで刺繍を入れた時の針穴とその時のささくれは、
残ってしまいたすね。

今回作業をしてみて、刺繍のずれを予防する為に接着剤が付いていてこれを取るのが予想外でした。。

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接着剤もだいたいは、取れたので写真で見るかぎりあまり目立たないと思います。

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今回の「刺繍を外す」と言うお問い合わせは、初の事だったので戸惑いもありましたが、

問題なく刺繍も外れ、お客様も大変喜んで頂けたみたなので、ほっとしております。

子供用ツーピースの上着に食べこぼしのシミ(作業後)・・・2

 

 

 

予定通り、油の汚れを取る処置をしたところ簡単に除去する事が出来ました。

 

汚れが付いて早い段階でお品物をお預かりする事が出来たのが一番良かったと思います。

 

付いたばかりの油性(油系の汚れやシミ)は、早ければ早いほど汚れやシミは、取り除きやすいです。

 

時間が経ってしまうと、油が酸化して黄色く変色したり、水溶性の汚れやシミは、繊維を着色してしまったりします。

 

 

 

 

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処置部分が濡れていて和ジミのようにみえますね。

ここを専用の機械で専用の水を使いすすぎ、水分を取り除いてから丸洗いをします。

子供用ツーピースの上着に食べこぼしのシミ(作業前)・・・1

お客様からお預かりした、お子様用のスーツに食べこぼしを付けてしまったとの事。

どちらのシミも油性の汚れのようです。

油性処理を行いたいと思います。

紳士物Wの上着の虫食い穴・・・・・・1 修理前

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スーツの虫食い穴、たばこの火で空いた穴、引っかき傷など、洋服ダンスを開けた時、久しぶりに呼ばれた冠婚葬祭の時、ショックを受けた事があるかと思います。

上記の写真にあるWのジャケットをお客様からお預かりして来ました。

下記の写真の2枚が虫に食われてしまったあとです。


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修理の相談は、良くお客様からされることが多く、アイロンテープで生地を後ろから

当てて直すか、「かけはぎ」と呼ばれる修理方法のどちらかしか今のところ

ないようです。

今回は、お客様から一度も袖を通していないスーツに虫食い穴が空いてしまったので、「かけはぎ」修理を承ってきました。

「引っかき傷」「たばこなどで焼けた小穴」などがかけはぎ修理が出来る物になります。

あまりにも大きくさけてしまったものは、修理は、難しいですが小さな穴を塞いだり、小さくさけた物などは、ほぼ修理跡がわからない状態まで修復出来ます。

無地の生地の場合は、若干縫いあとが残りますが、ストライプ系の生地は、特に分からなく仕上がります。

羽織の 水ジミ

黒の羽織に食べこぼしをしてしまって、そのまま保管してしまったと言う、羽織をお預かり致しました。

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肩の部分と襟の下、脇と広範囲にわたって、水溶性の汚れが付いています。

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丸洗いすると水の和ジミは、消えきれいになります。

染みを部分的に抜いて、「丸洗いは、やらないで」とたまに言われますが、

あまりお勧め致しません。

和ジミが残りやすくきれいになりにくいからです。

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子供用羽織の食べこぼしの汚れ

小さい男のお子さん用の羽織です。

素材は、ポリエステルで、汚れは、おかしの食べこぼしのようでした。

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油性処理した後、水性の処理剤で軽くつけるだけで良く落ちて行きました。

素材がポリエステルだったので、繊維にしみこまず、浮いていたため落としやすかったと思います。

シルクやウールなどの天然繊維のお着物類だと、このようには、行きません。

何か「はねてしまった」「こぼしてしまった」

時は、乾いたタオルやハンカチテーブルナプキンでまず、こすらず上から押して汚れをタオルなどに移しましょう。

その時、乾いたタオルなどではさむようにして、汚れを移すとなお良いです。

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このように化学繊維だとわりと落としやすいです。

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本革とバックスキンのリバーシブルジャンバー

先日、お客様からお預かりさせて頂いた表革と裏革のリバーシブルジャンバーです。

写真が無いんですが、同じお客様からこのリバーシブルジャンバーと同じで裏革にプリントが付いている物もお預かりしたんですが、劣化が進んでいた為、お返し致しました。

今回のジャンバーも牛を使った革なんですが、表革から色が出る恐れがあり、お客様に確認した所作業に入るのは、見合わせるとの事で作業に入らずお客様に返却する事になりました。

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価格の安い裏革(バックスキン)のジャンバーだと豚の皮を使うのが多いです。

豚革のバックスキンは、毛穴が大きく目立ちやすいデメリットがあります。

表革のクリーニングは、修正や色を入れたりと可能ですが、裏革の修正は、難しく洗えない物が多いです。

製品の販売員は、バックスキンの管理が難しい事は、教えては、くれないので、購入後クリーニングするのが難しい事を覚えて頂くと後悔がないお買い物が出来ると思います。

モンクレール&ギャルソンのコラボダウンジャンバー

昨年から題名にあるように有名なモンクレールとコムデギャルソンがコラボレーションして

作ったダウンジャンバー高価でクリーニング店が「保証書が無いと預かれない」

当店に来ている革屋さんも

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裏地がナイロンで経年劣化すると剥がれるので、預かれないと言って、どこの業者も

上記の写真のジャンバーを預からないようだ。

上の写真のジャンバーを当店に持ち込んでくれたお客様は、当店で7件目のクリーニング店で、どうしても洗ってほしいとの事だったので、経年劣化は、3年から劣化するので、今年買ったばかりと言う事もあり、お客様に万が一剥がれてもしまっても大丈夫かを?を確認し、了解を得て洗わせてもらうことになった。

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肩まわりに牛皮が使ってあるが、加工がされてあり、ドライクリーニングしても問題は、なかった。

今年の革製品、毛皮製品の返品率が高くて、革屋さんもお客様からのクリームを防ぐ為に無理をせづ洗わないので、返品が多い。

動物製ファーの取り扱いについて

ファーが付くジャンバーやコートが多く店頭にならび皆さんも1着2着は、お持ちかと思います。

10年前あたりから、フェイクファー(アクリル、ポリエステル製など)の流通量が増え、ファー付きの製品の流通量が多くなったと思います。

フェイクファーは、材質がアクリルやポリエステル製が多いので、品物にもよりますが、家庭で洗濯も可能だと思います。

動物製ファー(キツネ、ウサギなど)がありますが、当店では、毛皮、革製の製品は、革専門クリーニング店に外注しています。

下記のファーで¥3675になります。

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下記の写真のような箱にお入れしてお返し致します。

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お手入れ方法として、ベビーパウダーを少量付けブラッシングして頂くだけで、質感が変わります。

毛皮、革製品は、生きていますので、湿度に気お付けて頂きたい。

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クリーニング店の関係者が言う事では、無いかもしれませんが正直、ファーが酷く汚れる事は、あまりないのが現状だと思います。

私が店頭、営業中にお客様からお預かりする時、「ジャンバーやコートに付いているから一緒に・・・」と言うのがほとんどで、

フードについているのが多いので酷く汚れる事もないので、動物製ファーの場合、お客様にファーを外しジャンバーを当店でクリーニング

してからファーをつけてお返ししますがどうしますか??と確認を取ります。

酷く汚れていなければ、お客様に確認するようにしています。

ダウンジャンバー付属ファーの取り扱いについて

ダウンジャンバー、ダウンコートなどに下記の写真のようにフードに

ファーが付いているコートをみなさん数着もっているかと思います。

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ファーは、天然の毛と革で作られている物と、人工的に作られている

(フェイクファー)などがあります。

下記の写真にある品質表示には、毛皮・ラビット と表示があります。

一般的に最近多く流通しているファーとして多いのが

ラビット(うさぎ)、ラクーン(たぬき)だと思います。

ダウンジャンバーなど、ファー付きのジャンバー、コート類をクリーニング店に出す時、一般的には、一般クリーニング店、革クリーニング店、布団クリーニング店と専門で分かれているので、お客様が利用しやすい一般クリーニング店の取次店を利用されると思います。

そうすると、ジャンバー、コートは、クリーニング店で処理出来ますが、ファーの部分は、革専門のクリーニング店にクリーニング店が出します。

当店では、ファーがあまり汚れていなく、お客様もファーのクリーニングを望まない場合は、ファーが付いたままお預かりして、ファーをはずしてからジャンバーを洗い、仕上げの時にファーをつけて包装してお客様に返却するようにしています。

ファーに限らず付属品(ベルト、ファーなど)は、外さず付けたままクリーニング店を利用すると紛失する原因を減らせます。

つけたり外したりしていると家にあるのか?クリーニング店にあるのかと分からなくなりやすいからです。

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